CONCEPT
今回のモデルハウスは、
「南向き31坪」「延床25坪」「間口6.5m」という、ごく現実的な条件からスタートしました。
25坪の家で“広さ”だけを優先するなら、
1階に個室と水まわり、2階にLDKという考え方があります。
光も入りやすく、窓も大きく取りやすいので、
2階リビングは今もよく選ばれる間取りです。
それでも私たちは、
「買い物から帰って、そのままキッチンへ」
「洗濯・干す・たたむを1階で完結させたい」
「将来も、できるだけ1階だけで暮らしたい」
という暮らしのイメージを大切にして、
あえて1階にLDKと水まわりを集めました。
テーマは、シンプルです。
「1階で完結しながら、どこまで広がりを感じられるか。」
広さよりも“気持ちよさ”を重ねていった結果が、この一軒です。
POINTS
POINT 01
玄関・LDK・水まわり・収納を1階に集めました。買い物から帰って片付ける、洗濯して干す・たたむ、子どもをお風呂に入れる。毎日の「行ったり来たり」をなるべく減らしています。
POINT 02
吹抜や階段、鏡の位置を工夫して、視線が遠くへ抜けるようにしました。床面積は増やせなくても、「ここでなら、気持ちよく過ごせそう」と思ってもらえることを大切にしています。
POINT 03
みんなが集まるダイニングは明るくひらいて、ソファスペースは少し奥まった落ち着いた場所に。気分に合わせて「ひらく」と「こもる」を行き来できるようにしています。
SCENES
ごはんを食べる場所を、家の“広場”のような場所にしました。吹抜と階段がつながっていて、座っていても視線が上や奥へと伸びていきます。25坪でも、息苦しく感じないように。
料理をしたり、洗濯物をたたんだり、子どもの宿題を見たり。ひとつの大きな作業台を、家の中心に置きました。ここにいると、家族の気配がぐるっと感じられる位置関係です。
ダイニングの明るさから、半歩だけ奥に入ったところにあるソファスペース。テレビがなくても、本を読んだり、ごろっと横になったり。あえて少し影が落ちるような、落ち着いた場所にしています。
南向きの道路側には塀と植栽を組み合わせて、視線はそっとかわしながらも、光だけは家の中まで届くようにしています。外と中がゆるやかにつながるよう、窓と外構の高さをそろえました。
ほかの角度や、朝・昼・夜それぞれの雰囲気は、
限定WEBカタログからご覧いただけます。
DESIGN NOTES
THOUGHT 01
玄関をただの“通路”にせず、パントリーの前やダイニングの横としても使える位置にしました。限られた面積だからこそ、「どこもちゃんと居場所になる」ように考えています。
THOUGHT 02
「勉強机」「家事カウンター」「ワークスペース」と場所を増やしていくと、25坪の家はすぐ窮屈になります。あえて大きな作業台ひとつにまとめて、家の真ん中に置きました。
THOUGHT 03
にぎやかな場所と、落ち着いた場所を少しだけずらしています。ソファ周りはほどよく囲われていて、「今日はここでゆっくりしよう」と思える、ちょっと隠れ家のような位置です。
THOUGHT 04
食事の場には、圧迫感を持ち込みたくありませんでした。だからこそダイニングを吹抜の下に。椅子に座ったとき、視線が上へと抜けていくことで、会話までのびのびとした空気になります。
THOUGHT 05
細長い敷地だと、どうしても「ここで終わり」という壁ができます。その先に鏡を置くことで、実際にはない奥行きや、もうひとつ窓があるような広がりを感じられるようにしました。
THOUGHT 06
階段は「移動のためだけの場所」ではなく、家族が行き来する風景のひとつだと思っています。ストリップ階段を真ん中に置くことで、上下階のつながりをそのまま暮らしの景色にしました。
それぞれの工夫の背景や、他のプラン比較は、
限定WEBカタログで詳しくご紹介しています。
PERFORMANCE
吹抜で上下をつなぎ、1階で暮らしを完結させるためには、
見た目だけでなく、やっぱり「中身」も大事です。
このモデルでは、気密性能 C値0.5以下・断熱性能 G2グレードを目安に、
夏も冬もエアコンに頼りすぎずに過ごせるよう計画しています。
仕切りを増やさず、空間をひろびろと使いながら、
光と風と温度が整っていること。
「広く暮らす」ための、静かな土台になればと思っています。
AIR TIGHTNESS
気密性能
C値 0.5以下
INSULATION
断熱性能
G2グレード
VISIT
25坪の家が本当に“広く感じるかどうか”は、図面だけでは分かりにくいところです。
ダイニングに座ったとき、ソファでくつろいだとき、階段を上り下りしたとき。
1階完結のラクさや、窮屈さを感じない抜け感を、実際の空間で確かめてみてください。
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